千葉県市川市で2007年3月、英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)の遺体が見つかった事件で、市橋達也容疑者(30)の逮捕を受け、千葉県警行徳署捜査本部は11日午前0時、記者会見し、「情報提供など、多くの皆様に捜査に協力していただいた」と感謝の言葉を述べた。
市橋容疑者への本格的な取り調べが始まったが、事件については無言のままで答えず、事件の経緯や2年7か月に及んだ逃亡生活の全容解明はこれからとなる。
行徳署の林一雄署長と県警の中村修一捜査1課長が同署4階の道場で会見。約60人の記者団を前に、中村捜査1課長は市橋容疑者の逮捕の経緯などを説明し、会見は約5分で終了した。
市橋容疑者を乗せた黒いワゴン車は午前0時45分頃、同署に到着した。大雨が降りしきる中、大量のフラッシュを浴びながら署の裏側に回った。捜査車両に乗った市橋容疑者の表情はうかがい知ることはできなかった。
捜査本部によると、午前中の取り調べ後、市橋容疑者には昼食の弁当が出されたが、「いらない」と断り、お茶を一口飲んだだけという。朝食も一切口にしておらず、「食べなきゃだめだよ」と勧めても、手をつけないという。
取り調べの中で、市橋容疑者は、リンゼイさんの遺体を遺棄した容疑について追及されると、無言になり、逃亡の状況についても答えないという。
市橋容疑者と中学2年生の時に同じクラスだった岐阜県羽島市の男性会社員(30)は、逮捕の報道に「捕まって良かった」と胸をなで下ろした。男性は逃亡中の市橋容疑者が自殺しているのではないかと 危惧 ( きぐ ) していたといい、「正直に話して罪を償ってほしい」と話した。
市橋容疑者が10日に立ち寄った神戸市東灘区のフェリー会社営業所では、「まさか市橋容疑者がやってくるとは夢にも思わなかった。逮捕でご遺族も安心されたと思う」と話していた。
(読売新聞)
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